2005年10月23日

『マシッソヨ! 大久保 韓国ランチ』【番外】韓国旅行編



■食の都 全州グルメ紀行 〜7〜 【3日目】
 『国一(クギル)トッカルビ』トッ(餅)カルビ



 時刻はもうすぐ昼の12時。そろそろ、トッカルビ(餅カルビ)の店『国一(クギル)トッカルビ』に行く時間だ。ちなみに『トッカルビ』とは牛肉を叩いて柔らかくし、ハンバーグ状にこねて焼いたモノだ。というか、見た目はもろハンバーグである。


 『国一トッカルビ』も、やはり韓屋村(ハノンマウル)内にあるので、ヤンさんが勤務する観光課から車でたった2〜3分ほどで着いた。ヤンさんは運転しながらも、ジョークやおもしろい話で、私とnabeさんを笑わせてくれる。



 同店は韓屋村の南の方にあり、全州川という河川沿いにある。店構えはかなり立派で、どことなく風格を漂わせている。ヤンさんが先頭に立ち、我々を中に案内する。中に入ると店員が現れ、ヤンさんと話し始める。どうやら、まだパンチャン(おかず)の準備が出来ていないようで「おかずが完全でなくてもよければ、お出し出来ますが」とのコト。あと1時間後ぐらいに、また来れば大丈夫と言っている。まあ大した時間でもないので、また後ほど訪れるコトを告げ、店を出る。



 時間が空いてしまった。そういえば、まだお土産を買っていなかったので、買い物に行くコトにした。韓屋村には、伝統工芸品を扱う店もたくさんある。ヤンさんの観光課のすぐ向かいには『全州名品館』と『全州工芸品展示館』という、伝統的なお土産を買うのにピッタリな店がある。


 ヤンさんの案内で、まずは『全州名品館』へ。大極扇や、日本でいう和紙にあたる『韓紙』などがキレイに展示されている。もちろん購入もできる。他にもキャラクターグッズや、かわいいストラップなども売っている。


 そしてお隣の『全州工芸品展示館』へ。ココには展示博物館である工芸館、工芸伝統ギャラリーである企画館、工芸体験が可能な体験館など、見どころがイッパイ。伝統工芸品も購入できる。


 中に入ると、女性店員が笑顔で迎えてくれる。すると、すかさずヤンさんが彼女に「おお〜、こんな所でミスコリアに会えるなんて〜!」と声をかける。さすが! 彼女もまんざらでも無さそうな笑顔で、ヤンさんと話している。そして先ほどヤンさんにあげたポンポン菓子を、何枚か彼女にプレゼント。いやはや、さすが!! 行く先々でヤンさんは女性にこの調子だから、とにかくみんな笑顔が絶えない。顔見知りの人たちは、心からヤンさんを慕ってるんだろうなぁ〜といった、爽やかな笑顔を見せてくれる。ううむ、このマメさが大事なんだなぁ。勉強になります。



 そして韓紙専門のお土産屋さんにも、案内してもらった。中はかなり広く、紙すきの機械も置いてあり、体験も出来るようだ。ココでいくつかお土産を購入。扇や韓紙などを買った。韓紙のハガキも一緒に買おうと思ったのだが、店のおばちゃんが「それはオマケしてあげる〜」とのコト。コマッスムニダ!!(ありがとう)


 店の人とnabeさんたちが話をしている間、店の庭にあったイスに腰かけ、ボ〜っとしてみた。小さい犬が2匹いて、駆け回ったり人懐っこく寄ってきたり、本当にカワイイ。しばらくすると、店の夫婦の娘であろう5〜6歳の小さい姉妹がやって来た。2人は店の中に入ったり、犬と遊んだり、その辺をドタバタ駆け回ったりと忙しそう。お母さんからもらったスナック菓子を、地面に落として犬にあげている。犬もしっぽフリフリで大喜び。しばらくして、また駆け回る。元気が過ぎたのか、妹はすっ転び、泣き始めた。しかし、賑やかだなぁ…。



 気がついたら、1時間ほどが過ぎていた。もうパンチャンの準備も出来ているだろうというコトで、再び『国一トッカルビ』へ。



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『国一(クギル)トッカルビ』
トッ(餅)カルビ(1万ウォン)約1000円



■モチモチの食感とパンチャンの量に感激!!


国一トッカルビ 外観


 店内に入ると早速、お座敷席に案内される。しばらく座っていると、テーブルに次々おかずが運び込まれる。それにしても…おっ、おっ、ええっ! こんなに!? あっという間にテーブルがおかずで埋め尽くされる。



トッカルビ 全体


 いやぁ、コレは圧巻だなぁ。20皿くらい並んでいるのではないだろうか。キムチはもちろん、石持ち魚やナムル、にこごりのようなムク、イカ炒めやらとにかくイッパイ! 豪華な雰囲気たっぷりだ。チヂミは外サクサク中はモチモチ系で、私が1番好きなタイプ。コレがまた具だくさんで絶品だ。



柳 良玉氏


 社長の柳 良玉(ユ ヤンオク)氏がお忙しい時間を割いて、我々の取材に応じていただいた。「まずは冷めないうちに食べてみてください」と、優しい笑顔で食事を勧めてくれる。



 トッカルビ


トッカルビ


 では、お言葉に甘えて、早速メインの『トッカルビ』をいただく。んん〜、柔らかい! 食感はやはりハンバーグだなぁ。ただ、肉自体にタレが染み込んでいて、噛むたびにコクと旨味がジュワァ〜っと溢れてくる。


 「このトッカルビは、まず牛肉を包丁で丹念に叩き、特製のヤンニョム(薬味)で和え、形を整えて炭火で焼くんです」と柳社長は語る。ヤンニョムには梨の汁なども入っていると言うから、驚きだ。


 サンチュやゴマの葉、ニンニクや青唐辛子も付いてくる。それらにトッカルビを挟み、味噌をつけてパクン! コレも激ウマだ!


 見た目がハンバーグとはいえ、トッカルビは立派な伝統料理。「昔からお客さんをもてなす時には、このトッカルビが肉料理のごちそうとして出されていたんですよ」と言う。



 タスルギタン


 コチラの鍋料理は『タスルギタン』。蛍の餌になるので有名な、カワニナ(巻貝の一種)をふんだんに使った料理だ。「胃腸に優しいんですよ。カワニナは解毒作用があって、アルコールの分解も早いんです。だから2日酔いの人が、朝から食べに来られることも多いですね」と柳社長は語る。



 それにしても、やはりこの量はスゴイの一言。コレで1000円とは…。実は最初は、次に行かなきゃいけない店もあるので、トッカルビは一人前だけお願いしていた。しかし、柳社長が「いえいえ〜、ぜひ食べてください。もちろん料金は一人前分でけっこうですから」と、3人前用意してくれたのだ。人情味溢れるご好意に、我々も感動っ。すっかりお腹イッパイにさせていただいた。


 気になるのが、やはり1人で来ても、コレだけのパンチャンを出してくれるのかというコト。「もちろんです。1人でも18〜20種類のパンチャンを用意させていただいてますよ」と話す。素晴らしい!


 ちなみに同店はオープンして8年。スタッフは7人。客席は全部で250席あるそうだ。全州ではかなり有名な店で、1日平均100人以上は客が訪れるという。100個以上ものトッカルビが、毎日ココで作られているのだ。パンチャンの量を考えても、仕込みの大変さがよく分かる。



 ホントに1000円でイイのだろうか…。そう思わざるを得ないほどの、ボリューム大の料理であった。胃袋はすっかり大満足。柳社長の笑顔に見送られ、店を出る。お忙しい中、時間を割いていただいてありがとうございました。


 いや〜、日本の「おかずが食べたきゃ別料金」というシステムに慣れてしまうと、コレはカルチャーショックだね。大久保の韓国料理を初めて食べた時も、やはりそんなカルチャーショックを受けたもんだけど、同店のおかずの量は大久保とは比較にならない。何度も言うがコレで1000円。日本に帰りたくなくなったよ…。



●注文したメニュー●
『トッ(餅)カルビ』1万ウォン(約1000円)



●お店DATA●
■店名/『国一(クギル)トッカルビ』
■住所/全州市完山区校洞1-181
■営業時間/9時30分〜22時
■TEL/063-282-3330



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 さて、もはや胃袋はパンパン状態ではあるが、あと3時間後ぐらいに『韓定食』が待っている。ううむ、胃は大丈夫だろうか。少しでも腹がこなれるように、散歩などをした方がイイのかもしれない。その前に、先ほどの取材で、デジカメの電池が無くなってしまった。予備をホテルに置いてきてしまったので、一旦『スマンモテル』に戻るコトに。お土産も置いてきたかったしね。というワケで、ヤンさんの車へ。


 モテルに着き、ご主人のパクさんがいたので、先ほど食べたトッカルビの感動を話すと「そうですか〜、よかったですねぇ」とニコニコ。鍵をもらい、部屋へ。電池を確保し、お土産を置いてサッと出る。再びパクさんに鍵を預け、いってきま〜す。


 次の店まで時間はまだまだあるので「どこか行きたい所はありますか?」とヤンさん。nabeさんが「市場も見たいでしょ。スグそばに南部市場(ナンブシジャン)っていう市場があるわよ」とのコト。というワケで、そこに行ってみるコトに。



 再びヤンさんの車に乗り込み、南部市場へ。コチラも全州川沿いにあり、先ほどの店から数分ほどで着いた。すぐ近くには『豊南門(プンナンムン)』という、全州の最も代表的な文化財である、全州府城の4大門の1つがある。元々は東西南北に門があったそうだが、1905年に東、西、北の門は撤去されてしまい、現在ではこの『豊南門』だけが残っている。


 南部市場は、その豊南門の裏手に広がっている。ガイドブックによると「在来式市場の形態がそのまま残った、最も大きい規模の市場で、店の数は794店にものぼる。野菜と果物が直取引される早朝市場は、1時〜4時に開かれる。毎月第3日曜日は、全ての店が休業する」と書かれている。



南部市場


 南部市場に入ると…、おおっ! いかにも想像通りの市場ではないか!! まだ少し時間が早かったのか、人通りはまばら。まだ開いてない店もいくつかあるが、それでも市場独特のオーラは充分に伝わってくる。上野のアメ横を思わせるなぁ。魚の匂いも漂っている。



南部市場


 明らかに旅行者な私とnabeさんに、市場のアジュンマ(おばさん)たちが「オイシイよ〜、安いよ〜」と声をかける。ビチビチ跳ねる魚や、貝などを所狭しと広げている。よく分からない小さな貝や、ドジョウなどがバケツにビッシリ入っている。先ほど食べた『タスルギタン』のカワニナらしき貝もある。



 南部市場


 全州市最大の市場というだけあって、とにかくだだっ広い。食堂などもいくつかあり、『ピスンデ』という豚の血がたっぷり入ったスンデを扱う店なども。見ていて飽きない市場だ。



 全州川の川べりも散歩した。「カシャカシャ」と乾いた鳴き声を上げ、カササギがたくさん飛んでいる。尾が長く、羽を広げると芸術品のような美しさを感じる。とはいえ、カササギはカラス科。いくら美しくても、行動は日本のカラスとさほど変わらないようで、ゴミをあさったりもするらしい。「だから韓国人は嫌ってる人が多いよ」とヤンさんは言う。



 そして、だいぶお馴染みになりつつある『Eマート』にも、また訪れてみた。「食品関係のお土産はココで買うとイイよ」とのnabeさんのアドバイスがあったからだ。広大な食品売り場を歩き回り、私は『ヘバラギ』というヒマワリの種をチョコでコーティングしたお菓子や、インスタント伝統茶などを購入した。いやぁ〜、この『Eマート』はもっとじっくり探検したいなぁ。いつか1週間くらい旅行に来る機会があれば、入り浸ってみたい。それぐらい広大である。



 時刻はもう夕方16時になろうとしている。そろそろ次の取材先、韓定食の店に行く時間だ。う〜ん、お腹は若干こなれたけど、まだまだ満腹感が消えないなぁ。ま、ケンチャナヨ〜(大丈夫)。最終日の今日は、とことん限界までチャレンジするぞ!



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●全州旅行お役立ちサイト●

■『全州へ行こうよ!
記事中にも登場した、私の韓国の師匠nabeさんが運営するサイト『ナグネな気分…』内にある、全州ガイドコンテンツ。全州をココまで詳しく紹介しているのは、ネット・紙媒体中どこを探しても、おそらくこのサイトだけだろう。

全州に関する基礎知識、地理なども、このサイトを見ればよく分かるハズ。私が書いた記事では、その辺をバッサリ割愛してしまっているので、詳しい情報はぜひコチラを参照していただきたい。

■『全州市公式サイト
名前通り、全州市が運営する市の公式サイト。当然ながら全てハングル。ハングルが苦手という人は、翻訳サイトなどを使って見て欲しい。



この記事へのコメント
マサトさん、こんにちは。
アロエジュースのこと記事になっていて
なんか、、照れちゃいますね。
全州を堪能されているようで、ほんと羨ましいです。 7月に韓国に行った時、帰りの飛行機の
機内食がやっとトッカルビだったことがわかり
ました(ちなみにアシアナでした。)
ハンバーグの様な?韓国料理のような?
やっと謎がとけました。息子(小5)がぺロリ平らげてました。明日もまた開きま〜す。
Posted by ひがし at 2005年10月23日 20:42
トッカルビ おいしそう〜〜>_<
そしてなぜか亀さんの上に乗っているんですね^^
温泉番組でやらせか!?と思うほど机の上に並ばれているかのようなお料理の数々ですねぇ^^; すごすぎる。 
Posted by きょんじゃ at 2005年10月23日 21:17
マサトさんこんにちは!
韓国の方々のお肌が美しいわけは、
こんな数々の素晴らしい食事のせいなのでしょうね‥。
本当に全州旅レポ、毎回面白いです!

Posted by manicmonday at 2005年10月24日 06:45
いやあ すごいですね。見ただけでお腹いっぱいになりそうな・・
でもなぜに亀のお皿なのでしょう・・・
Posted by るり at 2005年10月24日 07:35
すげ〜〜っすね
これで¥1000とは.
味も上々のようなのですばらしいの一言ですな〜
Posted by nonch at 2005年10月24日 09:25
>>ひがしさん
機内食でトッカルビでるんですね〜。
羨ましい…。
私は大韓でしたが、韓国料理は出なかったなぁ。
ビビンバを期待してたんですけどねぇ^^;

>>きょんじゃさん
そう、亀のプレートなんですよ^^
カワイイですよね。
社長さんに「なぜ亀なんですか?」と聞いたところ、
特に意味は無いそうです^^;

>>manicmondayさん
かもしれませんね〜。
やっぱ食は大事ですな。
私の日々の乱れっぱなしの食生活に
喝を入れたいもんです…。

>>るりさん
特に意味は無いそうですよ(笑)。
亀は万年とかそれ関連かと勘繰ったりしたのですが、
考えすぎだったようで^^;
でも、ナイスプレートだと思うなぁ。

>>nonchさん
1000円でコレだけ食べれれば、
相当優秀ですよね〜。
コチラもまた行きたい店の1つです^^
Posted by マサト at 2005年10月24日 12:57
マサトさんの番外編、すごーく充実してますね〜。
トッカルビ…初めて知りました。
美味しそう!!!
でも…写真を見る限りではどれがメインなのか解らないくらいのボリュームですねぇ。
これで1,000円なんて…!
日本にあったら毎日通いたいかも。

最初に新大久保で韓国料理を食べた時、おかずが山盛り出た事にすごく驚いたのに…やっぱり本場とは比較になりませんね。

日本でもトッカルビを食べられるお店があるといいなぁ。
Posted by りょっぴ at 2005年10月25日 09:46
>>りょっぴさん
どうもありがとうございます^^
大久保の『味咲(あさ)』という店でも、
トッカルビが食べれるようですよ。
店の入り口に写真が貼ってあるのを
見たコトがあります。
美味しいのかな。
気になりますね。
Posted by マサト at 2005年10月25日 13:12
『味咲』のトッカルビ、特においしくもなく、まずくもなく
という感じでした。
香辛料は効いているけど、カルビの割にパサパサで・・・。
私も韓国で食べたことがないから、ちゃんとした判断は
つかないけど。

でも、マサトさんがいらしたお店はおいしそうですね。
是非食べ比べて感想を書いてください。

それから、機内食は大韓航空よりアシアナのほうがずっとおいしいです。
次回は是非アシアナで〜♪(笑)
Posted by ポジャギ at 2005年11月04日 05:28
>>ポジャギさん
そうでしたか〜。
いずれ食べ比べしてみますね^^
Posted by マサト at 2005年11月04日 12:31
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